THIS IS YOUR LIFE!

人生後半の処世術について考えます

なぜ、未来を占えるのか④

木・火・土・金・水の五つの気は、互いに影響しあっている、とします。

ひとつは、自然を観ると「木は燃えて=火、灰=土になり、土は固まって鉱石=金になり、石からは水が湧きでて、水は木を育てる」から、木・火・土・金・水の順で循環して、前の気には後の気を促す力が働いているとします(相生)。

もうひとつは、「木の根が土を崩し、土が水を濁らせ、水が火を消し、火が鉱石=金を溶かし、金属は木を伐る」から、ひとつ跳びに木・土・水・火・金の順で、前の気には後の気を抑える力が働いているとします(相剋)。

 

すべてのもの・ことは、性質の異なる五つの気から構成され、それぞれの気は他の気からアクセルやブレーキのような力を受けながら循環して、全体のバランスを保って存在している、というイメージです。

そして、五つの気のバランスが崩れた時には、崩れたバランスを元に戻させるような事態が生じます。それが東洋医学でいう病気で、病気が回復しないままだと、やがて死に至ります。よく生きるには、バランスを保つ(中庸)ことが重要だ、というわけです。

以上が、五行論の説く、この世のもの・ことの存立構造です。