THIS IS YOUR LIFE!

人生後半の処世術について考えます

「女帝」小池百合子氏④

氏の生い立ちをみると、父親との縁の深さがわかります。関係者曰く「一卵性親子・・・父親に苦しめられたという思いがある一方で、結局、自分を一番愛してくれたのは父親だという思いもある・・・複雑な愛憎が絡み合った関係」。

氏の宿命を観ると、父親の干が日干=自分のすぐ隣に透干しています。

また、日干支と年干支が納音です。日干支は自分、年干支は親の場所で正反対の関係ですから、「親が成功したのと正反対のことをすると成功する」あるいは「親が失敗したのと同じことをすると成功する」という解釈になります。

氏も強い上昇志向の持ち主で、実力者の懐に潜り込んで有名になり選挙にも出ました。父親と同じことをして、そして成功しました。納音の消化です。

 

そして、彼女の人格形成に影響を与えたのが右頬の赤いアザ。彼女自身「すべてのエネルギーのもと」「それがあるからこんなに頑張って来れたと思う」「ゴルバチョフの気持ちがわかる」と語っています。大きくなってからは化粧で隠しますが、幼い頃の彼女を知るひとは皆「女の子なのにかわいそう・・・」と思っていたそうです。アザが隠れている時とそうでない時とで変わる他人の態度を、氏はどう受け止めていたのでしょうか・・・。

また、氏の家の隣には、二歳年下の咲子という従妹が住んでいました。咲子は絵から抜け出たように美しく、祖母は咲子ばかりかわいがっていたそうです。氏は中高と英語が得意でそれが自慢でしたが、咲子はアメリカンスクールに通って、イギリスにも留学します。自分には手の届かないものを咲子はやすやすと手に入れてしまうのです。

父親の失敗、顔の醜いアザ、従妹との大きな格差・・・苛酷な宿命を乗り越えて氏はエジプトへと旅立ち、そして次なるステージへと飛躍していくのです。