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人生後半の処世術について考えます

「女帝」小池百合子氏⑨

氏の人生を『女帝 小池百合子』(石井妙子著、文藝春秋刊)に沿ってみてきました。

四鎮貴格は、地支のすべてが散法になるので、「人間関係などに苦労して人生が安定しないが、それを土の粘り強さで乗り切っていく」「幾多の苦難を乗り越えて人生を上昇させる」命式です。そして、四鎮貴格を活かすには「激しい人生の波をチャンスに変えて乗り越えていく気概と粘り強さが必要」だといいました。氏は、まさに四鎮貴格の宿命を生きているひとです。

加えて、干合支刑格(日干が干合し日支が刑となる干支の組合せ)があります。天干=見えるところで仲良くして、地支=見えないところで追い出すようなことをするので、一般的には、次から次へとつきあう異性が変わる宿命という解釈になります。

氏は(離婚歴はありますが)目立った異性問題がなく、違ったかたちで出ているように思います。というのは、干合支刑格を「友好的な顔をして裏では切り捨てる」と解釈するなら、氏はそのような行動を繰り返しているからです。

テレビ東京しかり、細川護熙氏しかり、小沢一郎氏しかり、自民党しかり。ほかにも、この本には、次のような氏の手のひら返しの対応が描かれています。

阪神淡路大震災後の窮状を訴えに来た芦屋の女性たちに、氏はマニキュアを塗りながら応じて、塗り終えると「もうマニキュア塗り終わったから帰ってくれます?私、選挙区変わったし」と告げた。

北朝鮮拉致問題で議連の副会長を務めていたが、小泉総理訪朝時の記者会見で涙を拭っていた氏は、会見が終わると慌ただしく引揚げただけでなく、急いで戻ってきて一言、「あった、私のバッグ!拉致されたかと思った」。