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人生後半の処世術について考えます

花の宿命(いのち)グレース・ケリーとオードリー・ヘプバーン⑦

関係者は、彼女を「仕事のときはそれしか頭にないのに、終わると一変する」「いろいろな顔を持っていて、その時々で別人のようになる」と評しています。

モナコ公妃は、楽な仕事ではありませんでした。外国人の彼女を歓迎しない国民も多いなか、彼女は単なる国家元首の妻ではなく、モナコのために働く決意をします。自身の人気を利用して積極的にモナコの魅力を伝えて、国の経済発展に大きく貢献しました。陳情に来た人びとの話にもよく耳を傾けていたといいます。彼女は、モナコで自分の居場所を見つけました。モナコ公妃は、最高の当たり役だったのです。

同時に、ときどきアメリカにも帰っていました。アメリカでは公妃の役割から解放されて、パパラッチもおらず、発言にも注意する必要がありません。誰にも気づかれずにマンハッタンの街を歩き、友人たちと昔の彼女に戻って、元気を取り戻すことができました。そして、モナコに帰ってまた公妃の役を演じるのです。

 

複数の役を演じ分けて、人びとを魅了する。主星の魅力本能を活かすにはぴったりの生きかただと思います。冒険や変化を愛して、勇気をもって進んでいった彼女の一生は、しあわせだったでしょう。

彼女の人体図が輝いたポイントは、どこにあったのか?それは、演じることに自分の生きかたを見つけて、それができる環境に決意して飛び込んだことだと思います。一度目は上流階級のお嬢様を捨てて女優になるために、二度目はハリウッドのトップ女優を捨ててモナコ公妃になるために。