二人の陽占
前回はニュートンの宿命を観ましたが、自然科学でニュートンに並ぶほどの業績を残した人物というと、アインシュタインを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
ニュートンとアインシュタイン、いずれも20代で驚異的な発見を立て続けにしています。ともに重力と光に関する発見であるところが興味深いです。
しかも、ニュートンは(ペストの流行で大学を離れていた)一年半、アインシュタインは(研究室ではなく、特許庁で働いていた)一年という短期間で成し遂げています。孤独のなかで、ものすごい集中力を発揮して、バラバラに散らばっていた事象を一つの理論でまとめ上げたわけです。
というと、陽占のどの星を思い浮かべますでしょうか?
頭がいい人というと習得本能の星を思い浮かべる人も多いでしょうが、発見に必要だったのは「孤独」な環境で点と点とをつなぎあわせるような思考であることから、私は調舒星の質を感じます。
二人の宿命を比べてみましょう。
アイザック・ニュートン(1643/1/4生)
庚 壬 壬 鳳閣星 天恍星
戌 子 午 龍高星 調舒星 牽牛星
天堂星 鳳閣星 天極星
81 71 61 51 41 31 21 11 1
辛 庚 己 戊 丁 丙 乙 甲 癸
酉 申 未 午 巳 辰 卯 寅 丑
(1879/3/14生)
丙 丁 己 調舒星 天恍星
申 卯 卯 鳳閣星 玉堂星 玉堂星
天胡星 石門星 天恍星
83 73 63 53 43 33 23 13 3
戊 己 庚 辛 壬 癸 甲 乙 丙
午 未 申 酉 戌 亥 子 丑 寅
ニュートンは主星が調舒星ですが、アインシュタインは習得本能の場所に調舒星があります(帰星でもあります)。思考実験の天才でバイオリンを愛したアインシュタインらしいですね。
そして、二人とも調舒星は忌神の干から出ていますが、ニュートンはかなり神経質な変人でしたし、アインシュタインの女性関係の悪さは有名です(ノーベル賞の賞金は、妻との離婚の手切れ金にしています)。天恍星も2つありますしね。ここら辺で足を引っ張られている感じです。
あと、精神の星が四つあるところが共通しています。
二人の陰占
つぎに陰占を観ると、ニュートンは忌神帝旺でしたが、アインシュタインも運勢がよくない。忌神の土が透干しているのに対して、守護神は日支のなかに隠れています。なのに、なぜ、あれだけの成功を収めることができたのか?
また、ニュートンは大運天中殺の間に学者になって業績を挙げていますが、アインシュタインも特殊相対性理論などを発表した(奇跡の年と言われる)1905年(乙巳)、一般相対性理論を発表した1916年(丙辰)は年運天中殺です。この天中殺の影響をどう観るか?
これらを研究してみると、守護神法や天中殺のよい勉強になると思います(なお、これらは中級レベル以上の算命学の理解が必要なため、noteの入門テキストではまだ解説していません)。
あと、二人の陰占にはユニークな共通点がありますが、お分かりでしょうか?
納音です。ニュートンは年干支と月干支が納音、アインシュタインは日干支と月干支が準納音になっています。
納音にはいろんな解釈がありますが、納音は正反対の気で冲動でもあることから、宿命に納音があるひとは、古いもののおかしなところを改める気を有するひとと観ることもできます。
エジソンもそうですが、革新的な業績を残したひとには宿命に納音があるひとを時々みかけます。チェックしてみてください。
---------------------
自分の頭で考えながら宿命を読むための算命学の入門テキスト(全6回)をnoteで販売しています。
算命学は、自分なりに宿命を読めるようになると、格段に面白くなります。
そのためのイロハの部分を水準を落とさずにわかりやすく説明しています。
ご興味あれば、是非ご購読ください。<(_ _)>