THIS IS YOUR LIFE!

人生後半の処世術について考えます

占いの勉強のつまずき②

三つめは、これが一番厄介ですが、同じ命術でもいろんな流派があって、内容が異なることです(占いに限った話ではありませんが・・・)。たとえば、算命学と四柱推命はともに干支暦にもとづく占術で、同じものから枝分かれしたのだと思いますが、理論や技法は大きく異なります。また、四柱推命も「阿部泰山」「高木乗」「張耀文(透派)」「武田考玄」「小山内彰」などを祖とするいろんな流派があって、どれを学べばよいのか、困ってしまいます。

同じ命術でなぜこんなに流派が分かれるのかというと、まず寄ってたつ原典=バイブル(「滴天髄」「窮通宝鑑」「子平真詮」など)が異なること、次に同じ原典でも解釈が異なること、そして、占いの的中率を高めるために理論を改変すること、が原因でしょう。

特に、最後の点は厄介です。従来の理論では解釈できない事例に遭遇すると、解釈できるように改変するのですが、その後に解釈できない事例に遭遇するとまた改変する・・・こうなると、いろんな流派ができてしまいます。以前の記事(科学と占い)でも書きましたが、占術は事実の解釈に都合のいいように理論を改変するだけで、学問のように他の人が検証する共通した手続きがないため、混沌とした状況が続いているのです。