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人生後半の処世術について考えます

新庄監督の来季④

次に、新庄監督の宿命を観てみます。

 戊 辛 辛

 午 丑 亥

  (丁)  (己)  (壬)

丑月(冬)生まれの戊=山なので、暖めてくれる丙=太陽が必要(守護神)ですが、陰陽違いの丁=灯火が1つだけで、火源の木は少なく、周りは泥水(土と水)だらけ、おまけに午は丑から散法を受けるので、今にも消えそうな火・・・これでは暖めることはできません。

一方、忌神は、多すぎる土と凍らせる水、そして水源になる金ですが、金が2つも透干しています。風景としては凍った山。何としても丙=太陽が欲しいのですが、後天運で周ってきても辛と干合するので、暖めてくれません。

とても悪い宿命です。なのに、なぜ、氏はプロ野球選手として成功したのでしょうか?

 

当たり前の話ですが、人生の成否は宿命だけで決まるわけではありません。運のほかにも「才能」「努力」「環境」など、多くの力が働いた結果、人生は形づくられていくのであって、宿命が才能・努力・環境などを決めているわけではありません。いくら運が悪くても、才能があって、それを発揮できる環境に恵まれて、人一倍の努力を惜しまなければ、成功するのは当たり前です。

氏の場合、身体能力(特に肩力・走力)はスバ抜けていて、野村克也氏も認めるようにプロ野球選手としての才能は十分でした。また、氏は、プロを目指していたこともある父に幼い頃から鍛えられて、野球に専念できる環境にありました。加えて、家が貧しかったこともあって、ハングリー精神で人一倍の努力をしてきました。いくら悪い宿命でも、成功して不思議はない実力の持ち主なのです。

ちなみに、氏は生月中殺ですが、家系から受け継いだ財産などはありませんし子もいませんから、影響はほとんどないと思います。また、午亥暗合がありますから、カリスマ的な魅力がある人です。

では、運勢は、氏の人生にどのように働いたのでしょうか?次回、お話したいと思います。