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人生後半の処世術について考えます

なぜ、未来を占えるのか⑥

まとめます。

東洋の占いのなかで、算命学・四柱推命などの命術は、なぜ、未来を占えるのか?

それは、この世のあらゆるもの・ことの生成・変化は「気」によって起こされる、気は陰陽五行の理にしたがう、だから、気を記号化した暦の十干・十二支を読み解けば何が起こるのか推し測ることができる、というわけです。

 

ごくごく簡単な鑑定の例を紹介しましょう。

下は、1926(丙寅)年5(癸巳)月30(己未)日に生まれた男性の宿命です。縦書きで右から左に年・月・日の順で干支が並んでいます。

己 癸 丙

未 巳 寅

この六文字のなかで、自分を表すのは左上(日干)の己=陰の土ですが、イメージとしては畑です。左下(日支)の未も同じく陰の土ですから、広大な畑という感じです。

中下(月支)の巳は生まれた季節ですが、旧暦の5月は初夏です。畑の役割は作物を育てることですが、夏の畑で必要なもの(守護神)は何でしょう?一番目は雨、二番目は太陽でしょう。

宿命を観ると、自分の隣(月干)には癸=陰の水がありますが、これは雨、その隣(年干)には丙=陽の火がありますが、これは太陽のイメージ。そして、右下(年支)の寅=陽の木は作物。すなわち、作物がよく育つ畑で、とてもよい運勢の持ち主です。人の面倒をよくみる器の大きいリーダーとなれば、宿命通り。

十干は、家族など人間関係も表します。己=自分にとって、丙は「火生土」で自分を生んでくれるので母親に当たります。それが右上の父親の場所にあります。すなわち、母親が彼の傍にいて、父親のように彼の精神を鍛えてくれれば、畑を照らす太陽のように、彼の運勢を守ってくれます。

他方、この畑にとって嫌なもの(忌神)は、大切な水の力を「土剋水」で弱めてしまう土ですが、同じ五行なので自分と同位置にある人物(兄弟・親友・ライバルなど)になります。すなわち、人づきあいでは苦労するかもしれませんが、自分の生き方を貫いていけば、足を引っ張られるようなこともやがてなくなるでしょう。